私向けリクエストアワー

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アブラーズの自由な夜

アブラーズのミニサミ定例会に参加して来ました。相変わらず夢見心地でMCとかぼんやりとしか覚えていないので個人的な感想を…

きっとこのページを読んでくださっている方は既におわかりと思うのですが、アブラーズのミニサミ定例会とはアンバサダー武内こと武内享さん、アルマジロ大土井こと大土井裕二さん、リットル藤井こと藤井尚之さんが月に一度行っていらっしゃる「月に一度の脱線タイム」です。

…とここまでのわずかな行の説明に突っ込みどころと疑問点多くないですか!?笑
アブラーズのメンバーのニックネームは仕方ないとして(未だにわかりません…リサーチ不足を笑うついでに教えてください…)「月に一度の脱線タイム」って公式の告知and申し込みページに載せてるアーティスト初めて見た!ってかなりびっくりでした。

色々探したけどイベント内容に関する明確な公式説明ページがなさげだったので安心と信頼のtwitterで探したところ、どうやらトーク即興曲やカバー曲の演奏がメインの楽しいイベントとのことで、さらに毎月尚之さんの公式Facebookで配信されている冒頭30分ぐらいを視聴しなんか楽しそ~と思い参加してみることに。所詮は大学生なので課金対象について相当迷ったのですが今のうちに見といた方がいいよ~!的なアドバイスを頂き、最も私に似合わないオシャレタウン下北沢まで足を運んだのでした…皆さん本当にありがとうございました。

 

以下面白かった点を…

アブラーズとは自由である

っていう命題があったとしたら絶対真なんですよ。とにかくひたすら自由。
イベントの内容構成としては近況やなんとなく思ってることなど文脈に関わらず言っていく→そこで出た話題から即興曲演奏、もしくは話が一段落したところでカバー曲の演奏をしていくというスタイルなのですが3人とも統率が取れているのか取れていないのか全くわからないほど自由で笑、めちゃくちゃ面白いのです…!
やっぱミュージシャンだしチェッカーズっていう共通のバックグラウンドがある訳で音楽寄りのフリートークなのだろうか~と思ってたんですが、アブラーズそんな単純な人達じゃないですね!笑がっっっつり日常会話でした!なにこれすごい。1番すごいのは本当にゆる~~い日常的な会話なんだけどちゃんとした楽曲に飛躍させられる点です。享さんが♪ユージが俺の話を聞いてない~とか歌い出した時はまじかよ…って思ったんですけど笑、音はとてもかっこいい!さらにユージさんも尚之さんもすごく自然な流れで声と音を乗せていくのは感動すら覚えるレベル。ああいうのたぶん練習しても無理な人は一生無理だと思うしまさにアブラーズならではって感じでした。

ライブって少なからず非日常体験なわけで、会場の扉を閉めたらそこだけ別世界ってとこがすごくワクワクするポイントだと思っているのですが、アブラーズっていい意味で日常の延長線なんですよね。音楽が好きな昔からの仲間がただ集まっておしゃべりしている輪の中に私たち参加者も入れてもらってる感じというか。別に今日こっから別世界です!って強く線引きする訳でもなくじんわりと広がっていくアブラーズの音楽をみんなで一緒に楽しむことが出来て
そこにはステージの上の「ミュージシャン・アーティスト」とそれを見る「観客」なんていう社会的役割の違いなんて無くなっちゃうような自由さと距離の近さがあると思える素敵空間でした!

それにしてもトークは本当に自由だった笑 メールのフォルダ名で20分ぐらい話したり笑、近所に住んでる人の話とか笑 、「脱線タイム」というかもはや線路がないぐらいの自由度でした。ラジオやって欲しいな笑


Groove of a-bra:z

ミニサミでは御三方全員がアコースティックギターという構成。どちらかといえばロック好きの私はもしかしたら音薄いって思っちゃうかも、、と無駄に心配してたのですが、全っ然そんなこと無かったです!むしろ心配してごめんなさい…

私はバンド音楽経験者ではなく、コード進行や奏法に関しての知識がほとんど無いのでどうしても言葉ありき、歌い方ありきで音楽を楽しみがちなのですが、チェッカーズは最初聞いた時からわーおベースの動きすっご!ドラム超気持ちいしサックスかっこいいしギターのリズム細か…!って思えるレアなバンドでした。
ミニサミでは楽器構成が変わっているものの、音楽に別に詳しくもないし意図的に注目しようとしていなくても思わずおっ!ってなる高揚感は健在。基本即興曲って打ち合わせもなんもなく御三方も探り探りで演奏していらっしゃるとは思うのですが、必ず誰かがきちんとアクセントも装飾もつけてくれるのです。アコギ3本だと大人しく思えちゃうけどそこを平坦な曲で終わらせない技巧と華やかさこそがアブラーズの真髄なのではないかな、と思います。そしてその技巧と華やかさをもたらす音楽的高揚感をグルーヴと呼んでいいのなら、アブラーズのグルーヴは客席をも包み込む快適な温度と変なノリ(褒め言葉)からなる唯一無二のもの。経験して損は絶対に無いのでみんな行こう…ってめちゃくちゃ言いたくなるやつです。

今回のカバー曲、たぶん70~80年代のヒット曲だったと思うので(無知ですみません....)90年代生まれからしたらかなり難しかったんですが、それも楽しかったです。たぶんそういう時代の曲って今どきの曲からしたらテンポもゆっくりだったり(たぶん) 、リズムより歌重視なイメージなのですがアブラーズの手にかかるとかなりリズミカルかつ聞かせる歌になっていて面白かったなあ。

ついでに?御三方についても少々…
☆享さん
とにかく全身でリズムとってて、ギターのストロークも大きくて、見てて本当に愉快なひと!あとリズムのとり方がとても細かくてどんなにバラードの曲でもすごく細かく刻んでいらっしゃったのが印象的。アブラーズのグルーヴの中心。
なんかレインボーでもそうだけどお酒もタバコもやるしべろ~みたいな独特の擬音語が多くて豪快な人っぽく見えるけど、ずっとユージさんが送ってくるメールについてるフォルダ名が一緒でわかりづらい~!って仰っていてすっごい真面目でもあるんだろうなあって面白かったです。
低音になるとめちゃくちゃ味わい深い歌声なのも魅力的でした!
あといつもおしゃれ上級者な服装なのにめちゃくちゃお似合いなの尊敬します。

☆ユージさん
うわぁ本物だ…ってめちゃくちゃ感動した笑。アブラーズで1番の推しメンです…(無駄に宣言)

ほのぼのおにーさん!って形容したの誰ー!?本当にその通りじゃないですかー最高!って思いました。すごく柔らかい喋り方なんだけど時々享さんに対してざくっといくとこが面白かった笑
ベースの時はゴッリゴリなんだけどギターはめちゃくちゃ滑らかですごく艶っぽかったです。アルペジオっぽい弾き方とか永遠に聞いてられるなあってくらい綺麗でした。格好良い…!
アブラーズの中で1番高音が気持ちいいお声で、なんというか抜け感と開放感が同居してる声って感じでした(意味不明)。ユージさんのソロライブ絶対行くー!
帽子姿がめちゃくちゃ可愛かったです~おしゃれー

☆尚ちゃん
(享さんと比べたら)控えめなお喋りなのですが、享さんとユージさんの会話が盛り上がったらすっとはけたり、終わった頃にもういい?みたいな感じで来るの美味しいとこ全部持っていっててすごく楽しかったです。
即興曲でのアクセントの付け方がすごく鮮やかでやっぱ尚ちゃんは違うぜ…って思いました。
尚之さんのボーカルはなんて言うか色っぽいんだけど丸みがあって味わい深い。途中で演歌っぽい曲も歌っていらっしゃったのですが全然くどくないのにこんなに聞かせられるんだな~って驚きでした。
ニューアルバム楽しみですね!

あと最後のI have a dream
3人とも凄く一語一句を噛み締めるように歌っていらっしゃって、とても素敵だったんですよね。言葉の重みとか温度とかを味わいながら大切に歌ってくださる感じが、あ~アブラーズってI have a dreamのことすごく大切に思ってるんだなって感じました。

フミヤさんは(私がCDLで聞いた限りでは)噛み締めるより滑らかに歌う方だと思うんですが、当然ご自身で詩を書いてるわけで、噛み締めなくても感覚でその曲の世界をわかってるんだと思います。だからこそもっと高度な表現、一時的な感情だけじゃなくて、もう人間性とか生き方までもがのってるような歌い方ができるんだろうなって思います。

アブラーズは、一つ一つの言葉を歌いながら、弾きながら味わっておられ(るように見え)て、なんというか演者ではあるんだけど私たちリスナーと同じこと(味わうこと)も同時にやっていらっしゃるというか。ステージの上の人ではあるんだけど私たちと同じ境地にいるように感じます。だから、距離が近い。でも演奏はまさにプロというか、味わいつつのれるっていう絶妙なバランスの上にあってとてもかっこよかったです。

どっちもすごく素敵だし、同じ曲でもこう違うの本当に面白い。しかもそれを映像とか音源だけじゃなくてリアルタイムで体験できるなんて、リスナーとして本当に幸せだなーって思いました!

正直ミニサミって公式サイトに情報無さすぎて新規にはハードル高そうって思ってたんですが、実際行ってみて、あーこれ説明難しいよねーって思いました笑。
ライブとも言えるしトークショーとも言えるしでもそのどっちでもない感じもあるし、なんともアブラーズらしい・アブラーズにしかできないこと。だから既存の言葉に当てはめるのがとても難しくって、「月に一度の脱線タイム」ってのが1番しっくり来る説明だなって納得出来ました。さっすが享さん。

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Gardenいいハコだった。煙草とアルコールの匂いがなんとも大人。

残念ながら次の日バイトだったので打ち上げほとんど参加せずにお暇してしまいアブラーズのアルバム買えなかったのが唯一の心残り…また参加しよー!