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そして私は藤井フミヤによるACTIONの目撃者となった

先日3月22日に藤井フミヤさんのコンサートツアー2021を観てきました。

あまりにも素晴らしいステージだったので、覚書をのこしておかねば、と思い久々にPCに向かっています。

 

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私が最後に藤井フミヤさんのステージを見たのは2020年2月のこと。

 

moffumofumofu.hatenablog.com

 

東京池袋のシンフォニックコンサートでした。この公演も非常に感動的なもので、藤井フミヤの声と表現力はオーケストラさえも味方につけてしまうのかと感嘆のため息を漏らしたことを鮮明に覚えています。

藤井フミヤさんのライブの帰り道って、たぶん私の人生でベスト5に入るぐらい幸せな時間なのです。単純に、いい音楽を聴けたなという喜びはもちろん、通り過ぎる誰かが話していらっしゃる「今日(も)すごく良かったよね!」って言葉をきくこと、おいしいごはんをたべること(いいライブ終わりのごはんって何故あんなに美味しいの!)、そして何より、次の藤井フミヤは、私(達)に何を見せてくれるのだろう!という永遠に続くような期待感を胸に歩く帰り道。また遊ぶ日はいつだろうか、と考えつつ過ごす日が続くんだろうなとぼんやり思っておりました。

しかしながら昨年からの感染症流行による世界的な状況転換。自分自身社会人になって時間的ににも精神的にも余裕が持てないことが重なって、しばらくライブは無理かな―と自然と思っていたかも。

 

このような状況の中で、ライブの終わりにフミヤさんが投げかけてくれる“また遊ぼうぜ!”という強固な約束が揺らいでしまったような寂しさがありました。なんというか、自分も当然ライブ行けなくてさみしいな、つまんないなと思うことは多くあったのですが、、ライブを非日常体験として味わっている身ですらこんなにも喪失感を覚えたのに、音楽を生業として歌うことを日常としていた方々にとってはどれほど長く大変な期間だったのかと思うと大変胸が痛みます。

 

そんな状況下でしたが、試行錯誤を続けながらフミヤさんはたくさん音楽を発信し続けてくれていて!シンフォニックの公演はもちろん、新曲配信なんかも。

 


PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2020 Fumiya Fujii meets Tomomi Nishimoto

 

手のなるほうへ

手のなるほうへ

  • provided courtesy of iTunes

 昨年末にはすでにACTIONツアーのオンライン配信も!!

下手したら通常より多くない…?(藤井フミヤの通常とは?って話もあるけど、、)これってすごいことだと思う。こういう企画のたびに“守られたもの”も少なくなかっただろうし、何よりすごく楽しかった!すべてを追うのがわりと大変なぐらいの供給って本当に幸せだなーと何度もかみしめました。“また一緒に遊ぼうぜ!”は別に揺らいだわけでもなく、ずっと音楽の中にあったのが一番良かったよね。

 フミヤさんも含めて、この一年間音楽をたくさん届けてくれたアーティストの皆様に愛と感謝を込めて、ありがとう!!

  

とはいいつつ、そろそろ生の!音が聞きたい、藤井フミヤのライブが帰り道も含めて恋しいぜ…!となってきたので、慌ててチケットを入手しだいぶ強硬スケジュールでの参戦となったわけですが、本当に素晴らしいライブでした!大事なことだから何度も書いておきます。

 

今回のツアーは今までで一番歌をきいたライブ

一言でいうとこんな感じ。いやいままで聞いてなかったんかーい!って言われそう笑 無論そんなことはなく、今まで見させて頂いたすべてのライブで、彼の声を通してそれはそれは素晴らしい音楽体験をさせてもらったのですが、今回のライブは一番スッと歌っていいよなぁと感じたライブでした。私は演出掛かったライブが大好きなので(小室せんせーの教育ね、、)音響・照明・舞台セットに自然と目が行ってしまうタイプです。が、今回は相変わらず素晴らしいそれらの要素を差し置いてでも歌を聞いてしまったライブでした。 

今回のライブについて、フミヤさんは以下のように語られています。

――そんなライフワークの全国ツアーも、新型コロナウイルスの影響で延期となっていましたが、ようやくこの春から再開となります。もちろん万全な感染対策で、お客さんの人数制限や、歓声を上げられないといった制約はありますが、ファンにとってはなにより生でフミヤさんの歌を聞けることにすごく意味がありますよね。

フミヤ「そう。だから最初は静かに聞ける曲ばかりのツアーにしようかと思ったんですけど、逆でいこうと。ツアータイトルも『ACTION』なんでね。とにかく盛り上げる。お客さんは声は出せないけれど、その心を盛り上げたいと思ってます」

チェッカーズの封印を解いた藤井フミヤ…29年ぶりに「ギザギザハート」歌いたいと恩師に相談していた(ENCOUNT) - Yahoo!ニュース

このインタビュー、私はライブ終わりに読んだのですが全部藤井フミヤの手の中じゃん!好き!!ってなりました。

スタッフの皆さん、そしてオーディエンスの皆さんの協力のもと感染対策は徹底されていて、表面的には非常に静かなライブなのですけれど、熱気的にはかなりアツい感じ。心で盛りあがる状態も自然と伝播していくんだなーってすごく面白かった。こういう表現は恥ずかしくてあまり使いたくないんだけど、歌のパワーってこういうやつなんだって素直に思いました。後ろ向きな日常の忘却じゃなく、楽しい時間から未来を前向きに考えるようなパワーをもらえるようなステージ!

フミヤさんは割とさらっと語られておられる印象でしたが、このようなライブ構成にしたの相当な英断だったのではないかなー。色々なチョイスがある中で、今回のライブを選んだのは、フミヤさんやその周辺の方々が一番音楽のエネルギーとパワーを信じ愛しておられるのからだと思います。

フミヤさんの凄い所、書き出したらキリがないのですが、私がこの3年ぐらい見た中でやっぱりすごいな、と強く思うのはあれだけの実力派でありながら一方的なステージでは決してないところ。もしかしたらわたしたち世代の方が(?)というか私がすぐアーティストを神格化してしまうので、個人的にはフミヤ様が歌っておられる…皆、心して聞いて…みたいな感覚はどこかにずっとあったりするんだけど、一方で“フミヤくん”(とたまに自称なさる)でもあるという。それって、彼のことを身近に感じる人たちが大勢いるから成立していて、やっぱりそれはコール&レスポンス的なライブにおける双方のコミュニケーションがあっての関係だと思います。今回のライブは今までとは違う部分も多くあって今までのコミュニケーションは難しい部分あるけれど、フミヤさん自身もやっぱさみしー(意訳)みたいなことはおっしゃりながらも“フミヤくん”であるように歌でもMCでもすべての人と向き合っておられて、本当にすごいと思いました!

2021年の藤井フミヤ、やっぱり旬!

毎回書いているけど、念のため今回も記述しておきます。藤井フミヤさん、超絶歌うまいです。

なんだろう……脂(あぶら)はのっているんだけれど、想像していたものとは違う脂なんだよね。新鮮な感覚はないけど人間味に深みが出るというか。(上記インタビューより引用)

それだわ!完璧な自己分析!まさに脂がのっている状態でどんな味付けにも合うやつ!中低音域の広がり方と尚之さまのマッチングが最強でした。私はバンド編成のフミヤさんを見たのが2年ぶり?ぐらいですごく新鮮でした。バンドスタイルだと、リズム感の良さとアクセントのつけ方が際立って本当に最高です。

 

 そして、様々なメディアでも報告されていたのですが、チェッカーズの初期の名曲たちがセトリに組み込まれているという。なんという贅沢!個人的にはチェッカーズは中期―後期こそが至高だと思ってきたので、初期の曲それほど思いいれないかな、とも思っておりましたが、生で聞くと全曲愛おしかった。意外な驚きでした。懐かしいなと思う方、ずっとききたかったよー!と思う方、そして初体験だわという思い、色々な思いがのって2021年の藤井フミヤによって色が付けられていく名曲たちは、見るというより歴史的なことを目撃するという表現がふさわしいのではないか、と感じるほどです。

CD音源だと(おそらく録音や音質の問題で)かなりアイドル歌謡よりの曲も、生で聞くといいグルーヴで格好良かった。バンドの皆様の技術もあってのことだと思います。

あと、これは本当に声を大にして、目立つようにして書いておくけど、藤井フミヤが現役のアーティストとして第一線におり、類まれな情熱と才能と愛情をもって今なお表現の追求者として輝いていることが、30年以上前のチェッカーズの曲と、最新のアルバム収録曲を並列されているとんでもないセットリストによって証明されたと思う。チェッカーズ懐かしくない皆さんにも本当に聞いてほしいです。マジでやばかったので。

どの曲とはかけないけど、本当に1曲、、いや2曲かな、、膝から崩れ落ちるぐらい衝撃だった曲があったので、またライブツアー終わったあたりで書きたいです…。

 

 尚之さま…!

尚ちゃんこと尚之さまのサックスでチェッカーズのリフ聞けるの、控えめに言ってここが楽園か??となりかけました。艶やかなのはもちろん、やっぱり藤井兄弟のグルーヴってロックも相当あるけれど、ビートに乗せつつ歌を届けることに特化していて、素晴らしいと思います。藤井兄弟と同じ世界線に生まれたの神様に感謝しときます。お席によっては尚ちゃんもフミヤ様も目に入るやば、、みたいなことになりかねないので皆様お気を付けください。

そして今回、尚ちゃんはもちろんのことバンドのメンバーも全員かっこよい!すごく幸せなステージでした!

 

www.fumiyafujii.net

 

今回のツアー、感染防止のために会場のお席半分の措置だったりしますが、ぜひ、色々な方に観てほしいなー。定価トレードなんかもあるのでご興味ある方はのぞいてみてね。そして語り明かしましょう、、語ってください、、

半分なのでなかなか難しいのかもしれないですが、今回のライブこそ一般発売たくさんすればいいのにー!武道館でやろうよー笑

 

 

そして、今週末、大変すばらしい音楽プログラムが放映されるらしいのでそちらも。

90分丸ごと藤井フミヤNANAだって!!どんな言葉か語られるのか非常に楽しみです。

www.nhk.j