私向けリクエストアワー

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気がつけば藤井フミヤのことばかり考えている

気がつけば藤井フミヤのことばかり考えている。そんな恐ろしい事実に気がついてしまったのは1月中旬のこと。 音楽好きの端くれとしてそれなりの数のアーティストの音楽を聞いてきた(と思う)けれど、ここまで急激に、そして日常を染め上げられるほど1人のアーティストにのめりこむのは久々でした。

しかしながら、なぜ藤井フミヤなのか?藤井フミヤのどこが好きなのか?という疑問に対しては明確な答えを探すことができませんでした。こんなに好きなのに、どこが好きなんだろ と考えるとん~~全部~~꙳★*゚みたいな語彙力ゼロの感想しか出てこないという由々しき事態。

まあそれでもいいと思うんですけど笑、せっかくだから記録として言語化しておけばより理解も深まるかなという甘い期待のままに藤井フミヤの魅力について書いておこうと思う。

藤井フミヤは感覚的なひとである

とりあえず生い立ちから探るかあと思って手にしたTHE CHECKERS PATi▷PATi FILE 1984-1992を読んで1番思ったこと。

カッコ良く生きたいですね。いろんなことやってみたいし、見たい、知りたい、聞きたい。色んなものに触れて、ハッと思いたい、感動したい、感激したいんです。

 

すごく初期のインタビューでの発言ですが多分根本は変わってないんじゃないかな…考えるよりも感じること、感激すること、そしてそれを表現することへの探究心が彼の原動力なのかもしれない。

もともと生まれてきたことが試練だからさ。(中略)あとやっぱりね、センスだね。人生は全部。

彼自身の生き方は凄く感覚的で、いいと思ったことはやる~ってタイプだと思うけど、他人に対してはちゃんと考えて想いやれるっていうある種の理想系ですよね。格好良い。 あと感覚的ってともすれば感情的になる可能性もあると思うけどフミヤさんはそうじゃない。個人的な好き/嫌いより割と普遍的な良い/悪いの土台がある人なんだと思います。はーー人間として羨ましい。

あと学生時代はかなりの不良だったって話は知っていたのですが、、すごい…想像以上だった笑 昔ちょっと悪いことしてました~~みたいなライトな不良じゃなくてまじでヘビーな不良だった笑 面白いのは、不良になった理由があんまなさそうな点。普通環境や社会に反発心があって反社会的行動に~っていうテンプレストーリーがあるんだと思ってたんだけどそういうの無さそうだった。格好良いと思ってたからやってたぐらいの感じだった。まあ実際のところはご本人にしかわからないですが。

デビューについての話もとても興味深かった。 一旦就職した大企業・国鉄を辞めてのプロデビューだったわけで、普通のひとだったらうわー何がなんでも絶対売れなきゃ…って焦ると思う。でも藤井郁弥には驚く程に焦りがなくてむしろ気持ち良いほどに楽観的。かといって奢っているほど自信があるわけでもなく、根拠もなく「売れると思っていた」。ただそれだけ。こんなにあっさりしてていいの!?って私なんかは思っちゃったけどそういう生き方がかっこいいですよね。余裕があるというか。テキトー過ぎず、固くなり過ぎずっていう絶妙のバランス。その軽さが、偉大なる(って言うと大袈裟かなぁ…でもまじでこう思う時もあるのが事実です)大物シンガーなのに優しいとか可愛いとかかっこいいとかまるで身近にいる好きな人を想うような語り口でばかり語られている理由なんだと思います。

 

藤井フミヤは、他人である

いやー当たり前すぎて今更言うことじゃないでしょ…って思われたと思うんですけど笑 これは歌詞について。 藤井フミヤの書く歌詞って、少なくとも私はあんまり共感できないんですよ。だけどめちゃくちゃ好きなのです。これは私にとってかなり衝撃的なことでした。

 

〈君の方がつらいね 君が僕をつくった〉100vのペンギン

これを曲全体の文脈と切り離して語るのはとてもナンセンスだと思うけど、でもここままでストレートに労る気持ちをシニカルな曲に入れ込む技量は感動すら覚えました。

〈なんかいいこと なんかいいこと ちょっと素敵ないいことが 今日は君に起きるからね〉 なんかいいこと

なんかいいよね。めんどくさいバイトの前に必ず聞いている曲です笑。当たり前だけど共感はしないと思う。そこまで自己暗示かけないから笑 この曲聞いた時に凄く納得したんですけど、藤井フミヤは欲しい言葉をくれるひとだと思う。

リアルタイムシェア全盛の現代において、自分と同じことを考えてる人を見つけることは凄く簡単。もはや共感は私たちにとって当たり前のこと。だからこそ共感できる歌詞とか上手く言葉にできないけど考えてることを代弁してくれるような歌詞が増えて?るんだと私は思ってます…やっぱ共感してくれる人がいるって安心できるしね。

その一方で、あくまでも他者として(自分と同化せずに)自分と向き合ってくれて、声をかけてくれる存在を見つけるのって割と大変だと思う。ちゃんと自分のことをわかってくれる人に出会えるなんてなかなかないじゃないですかーこんなに人口多いのに笑

藤井フミヤの歌詞はあんま共感できない、完全に''自分ではない他者''の視点を持っていると思うんですけどそこが良い。暖かい何かを''与えてくれる存在''なんだよね。家族とか友達とか身近な存在とはまた違った距離感なのも良い。しかも欲しい言葉をくれる上に割と平坦な言葉で夢を見させてくれるという。こんなにリスナーのことを包み込める歌詞も珍しいのでは?

ついでに全く共感しないけど好きなフレーズも書いときますね…

〈今夜はMAMAに嘘つきな 解けない魔法かけてあげる〉PM9:00のシンデレラ

チェッカーズ3rdアルバム収録の可愛い曲。解けない魔法かけれるのにママには嘘で誤魔化しな~っていう、妙に現実味があるとこが好きです。

〈映画みたいさ夜明けの海がフロントガラスに広がった 水平線に昇るタイトル ふたりの恋の物語始まった〉映画みたいに

 

こういう詞に共感出来たらめちゃくちゃ良い恋愛なんだろうな~とは思うけどまあそんな経験ないよね!笑 ''映画''じゃなくて ''映画みたいに''なのが素晴らしい。ここでのふたりにとっては作られた映画じゃなくて映画みたいな鮮やかな現実なんだよね。素敵。 私が今まで好んで聞いてきた音楽の歌詞は ①自分の考えや想いとほとんど一致している「めちゃくちゃ共感パターン」か②自分の環境とあまりにも離れている完全別世界の「異世界現実逃避可能パターン」のどちらかだったと思う。藤井フミヤの書く歌詞はどちらかというと②に近いとは思うけど、異世界ってほどではなく、あくまでも現実世界に根差した適度なSF感と贅沢感が融合しているんですよね。

〈美しいナイフが胸を刺す きらめく血を流し息絶える また今夜も〉 crystal blood

 

作詞の時は1行のキャッチコピーを作るように詩を書くと語られていたけどまさにこういうフレーズはキャッチコピー的だと思う。一曲でストーリーを描くのも素敵ですが広告みたいな少ない情報量で人の心を掴むのは凄く難しいことだと思う。こういうキャッチコピー的な歌詞の曲は藤井フミヤの歌唱表現がより明確になるので最高。言葉の美しさを最高の表現力で味わう贅沢。

 

ここまで色々書いたけど、藤井フミヤは感覚的なひとでそして私たちリスナーをも思考から解放させてくれる人だと思います。考えるより楽しめ!みたいな。だからねーライブ行くとうわーー良い…ってなるだけなので本当に幸せだと思う。考えることも大事だけど単純に今めちゃくちゃ楽しいじゃん!って思えるのって1番幸せかもしれない。そして1番難しいことでもある。でもそれを可能にするスター性と親しみやすさが藤井フミヤにはあるんだと思ってます今のところ。結論:藤井フミヤ最高

まあ私が持ってる音源なんて数限られているので、、私が知っている藤井フミヤなんて多分5%ぐらいだと思う(数字は適当)笑 まだまだ知らない魅力に出会えるのを楽しみにオタ活しようと思ってます。

ライブ7月まで待つのつらい~~~!早く夏になって~~!

THE CHECKERS PATi▷PATi FILE 1984-1992をおすすめするなど。

先日、ついにTHE CHECKERS PATi▷PATi FILE 1984-1992を手に入れてしまいました。

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チェッカーズのために創刊された今はなき音楽雑誌が、彼らの解散時に出してくれたアーティストブックであり、同誌に掲載された全記事を網羅したそのボリュームは全4冊2000頁以上というシロモノ。

 

そもそもなぜこの本を手に取ったかというと、チェッカーズの8thアルバムOOPS!に関するインタビューが読みたかったからです。OOPS!ってチェッカーズにとっても、当時の音楽シーンにとっても挑戦的なアルバムだと思う。だからこそ制作秘話とか気になるし、読み解いて深めたい作品。なのに世に流れている情報がすっくない!笑 みんなの情報プラットホーム・WikipediaのOOPS!の項目

https://ja.wikipedia.org/wiki/OOPS!

なんて2分ぐらいで書いたでしょ?ってぐらいの情報量しかないんだもん、びっくりしました笑まあ情報がないなら自分で入手すればいいじゃない、ということでインタビュー集を購入することに。

正直言って一人暮らし大学生にとって手軽な買い物ではなかったけど、とてもいい買い物だったと思います。新規リスナーことチェッカーズ情報難民にとってまさにバイブル、救いの書です。情報の洪水って幸せですね。

 

今後チェッカーズに夢中になる方のために、おすすめポイントを記録しておくので(そもそもそんな人がこんな辺境地のブログ記事を読んでくれる奇蹟は起こるのだろうか笑)みなさん一緒にチェッカーズを研究して素晴らしい7人組バンドの歴史と存在意義を再構築しましょう…

POINT1アイドルバンドとして駆け抜けた日々からチェッカーズの完結までの流れを時系列で追うことができる

冒頭で4冊組と書きましたが、

1984年~1986年(絶対チェッカーズ!!~NANAあたり)

②1987年~1989年(I love you,SAYONARA~ Seven Heaven)

③1990年~1992年〈運命~解散まで)

④ONLY THE CHECKERS (GO TOURあたりで発売されたチェッカーズ増刊号的なやつの再録版)

という構成。①はスーパーアイドル扱いだった彼らの、追っかけに悩まされつつ音楽を追い求める姿が、②にはオリジナル制作ができる喜びと音楽と向き合う際の成長痛みたいなものも、③は新しさとチェッカーズらしさの両立、そして突然告げられた解散への歩みが克明に記録されています。④は①のころを振り返りつつ、②に行くまでの過渡期がレポートされてる感じ。すごいのは一貫してチェッカーズをアーティストとしてクローズアップしている点。ついでに同時期に行われていた個人のソロ作品についてのインタビューもあり、同時進行のプロジェクトがよくわかるかと。個人的にはマサハルさんのソロ活動のやり手っぷりに驚きました。マサハル、めちゃくちゃ目立ってるやん!

あと、解散って本当に突然だったんだなあという点がすごくわかりやすかった点が印象的でした。解散に関する記事の初出が1992年11月9日発売の1992年12月号みたいですが、その一個前の記事が「MASARINA スポーツの秋、芸術の秋」という笑。マサハル、めちゃくちゃ目立ってるやん!笑 解散はリスナーにとってかなり想定外だったんだろうなあ。解散に際して各メンバーからのコメントがあるのですが、みんな惜しみつつすごく前向きで、私はチェッカーズというバンドがあの7人の手の中にあるうちに彼ら自身によって幕引きされたことがすごく格好良く感じられました。解散してくれてありがとうっていうとなんか違うけど、いい終わり方だったとしみじみ。

解散に際しての郁弥さんのメッセージが「悲しまずにチェッカーズを追求してチェッカーズおたくになってください(笑)」だったので、みなさん今からでもおたくになりましょう、、笑

POINT 2 雑誌の文体ごと、チェッカーズが生きた時代を感じさせてくれる

さて、今回の優秀者への賞品はP167~198の間で展開されている「懐古絵物語」中Ⓟ印が付いている貴重な品物たち!欲しいよぉーっていう物の第3希望までと回答をP262のハガキに記入して7月末日までに編集部に送ってね♡赤ペン持って待ってるわ♡♡♡

         ーONLY THE CHECKERS 196pより引用(原文ママ

この文章、一人で読んでて思わずなんやねん!って言ってしまったのですが笑、本当に80sカルチャーの王道だと思う。やたらテンション高そうな感じが何ともノスタルジー。特に初期の記事なんかは語尾のネだけカタカナだったり、トッポイとか完全なる死語というかもはや化石みたいな言葉が使われていたりしてなかなか面白いです。当時の日常会話を知る資料としても使え、、ないか、さすがに。

時代性はともかく本当にこのアーティストを好きな女の子が勢いで書いちゃったという雰囲気が何ともあたたかいです。普通メディアってある程度の客観性を持ってるもの(音楽誌は特に、時として批判も含めた評論をしなければならないので)だと思いますが、パチパチは客観性よりも好き!が前に出てる感じ。単にアーティストが情報を発信する場であっただけでなく読者と編集部の人が一緒にアーティストの成長を味わい見守ることを体現する雑誌だったのでは、と感じられる空気感が誌面の至るところに現れています。

当然チェッカーズに関する記事だけを集めているのですが、一応当時の表紙の写真も載っていて、同年代のアーティストが知れるのも個人的には興味深かったです。TM NETWORKの記事とか読んでみたかったなあ。尾崎豊さんの記事にも♡マークとか使ってたんだろうか。

 

POINT 3メンバー個人のインタビュー(各ソロ活動含む)、ライブレポート、キャンペーンの様子などを網羅している

想像していた以上に個人インタビューのボリュームがあって本当にありがたいです。各シングル、アルバムが出るごとに7人にインタビューを行うのはきっとスケジュール的にもすごく大変だったと思いますが、彼らが音楽をどう捉えていたのかなんとなく掴めて面白い。何より7人みんな自由人なので笑、いろんな視点があるのだけど、形や言い方は違っていてもみんなそれぞれチェッカーズというバンドを誇りに思っていたのがうかがえます。音楽面はもちろんのこと、生い立ちとかフツーの趣味とか面白いQand Aもあって楽しい本です。個人的には一番好きな童話は何ですか?という質問にアルプスの少女ハイジと答えるクロベエかわいいなあって思いました!

ライブや新曲の地方キャンペーンにも密着取材が行われているのも面白い。後期も結構スケジュールきつそうだったり、初期は握手会なんかもやっていたりして現代のアイドルやアーティストと通じる部分も。日本の芸能界ってあんまり変わっていないもんですねぇ。

 

POINT4 チェッカーズディスコグラフィーが手に入る

解散して25年もたってるバンドだから当然といえば当然かもしれませんがチェッカーズって公式サイトが無く、公式のディスコグラフィーがないんですよね。ポニーキャニオンのHPに生きてる(流通している)もののカタログはあるけど、再発売がやたら多くてオリジナルの発売日いつだっけ?と頭を抱えていたのですがこの本の巻末に一応リスト化されておりました。ありがたや。ソロ作品も含めてきちんと順番になってます。

ライブのスケジュールもある上に、全部かどうかはわからないですけどTV出演番組も書いてあるので本当に良い資料でした。

 

 

 

音楽雑誌なんてシューゲイザーとかオルタナティブロックとかちょっと気取った用語を使って新譜を紹介するメディア(思いっきり偏見ですすみません)だと思ってた今までをちょっと見つめなおそうと思いました。既存のものと比べると珍しい雑誌に見えるけどすごく魅力的です。

ここまで書いといていうのもあれだけどまだ4割ぐらいしか読めてないや笑 相当ボリューミーなのでしばらく楽しめそう。

これから購入を考えておられる方、すごくおすすめです! ただし物理的にかなり重い本なので運搬の際はお気を付けください。 

 

 

そういえばTwitter見る限りでは20代のチェッカーズファンの方、割といらっしゃるように見えるのですがこの情報の無さをどう乗り切っていらっしゃるのだろうか…私が情報欲しがりすぎなだけか~☆

 

レインボーと2019年のチェッカーズ

チェッカーズリーダーの武内さんがやっていらっしゃるイベント、レインボーに行ってきました !
正直行くかどうか相当迷ったんですけど、またしてもtwitterの優しいファンの方から背中を押していただき、ふらり参加してきました。


今この文章を書いてる時点で私が所持しているチェッカーズのアルバムはSeven Heaven, OOPS, Blue Moon Stone, Finalの4タイトルで(我ながら雑な買い方で申し訳ない…)、ぶっちゃけ初期のアルバム曲はほとんど知らないんですよね。(おすすめあったら教えて欲しい…)
あとフミヤさんのライブでもそうだけど、みんな踊り上手過ぎない…?笑 私はとにかく踊れない上に絶望的にリズム感のないのでレインボーのノリについていけるのか!?っていう不安がありまして…笑
行っても楽しめるかな?とか色々考えてしまいまして正直会場に着いてからもあーどうしよう…って気持ちでいっぱいでした。

そんな気持ちの中で実際行ってみてわかったのは、心配する必要なんて全くなかったし、チェッカーズは想像以上にかっこよくておもちゃ箱みたいな楽しくて眩しいバンドだったってこと。

私は解散後に生まれたので、彼らがアルバムつくってツアーをやるサイクルにいた時をリアルタイムで味わうことが出来ませんでした。
''あの頃''のチェッカーズを知らない私は、彼らの音楽をひたすら''新しい音''として聞くしかないのです。それはとても新鮮で楽しいけど、当時を知るみなさんが羨ましいなあって思う気持ちと半分半分。あの頃を知っていたら、もっと色々な味わいが出るんだろうなーとか同世代のみんなとこの曲/この演出最高だよね!って語り合えたり考えを深めたりできたのかなあと思うと寂しい気持ちになる時もある。

でも今日レインボーに行って、今この2019年に彼らの音楽を体験していることは確かなことで、すごく幸せなことだって心の底から思いました。レインボーで聞いたチェッカーズの音は''今聞いても''かっこいい音じゃなくて、''今日も明日も''格好良い音でした。

私は理屈っぽいしリズム感がないから笑 あんまり思いのままにのれるタイプじゃないんだけど、そんなこと関係ないぐらい楽しくて最高でたまらなく愛おしい時間でした。享さん本当にありがとう。

可愛らしい初期からおとなっぽい後期まで、チェッカーズが10年間でプレゼントしてくれた音をぎゅぎゅっと楽しめたレインボーでした。
チェッカーズそんな知らないって人も、私みたいな別世代の人も凄く楽しめるイベントだと思う。大音量でチェッカーズを味わう体験は本当に気持ちがいいです。

初期(と思われる)曲、めちゃくちゃかわいい。あれだけの圧倒的歌唱力持ってる藤井郁弥があんなにアイドルアイドルしてる曲歌うなんて最高でしかない。かわいい歌い方を意図的にしてたのかそれとも天性のものだったかどうかはそのうち研究するとして、歌い出しから最後の言葉の余韻までキラキラ輝いてる感じは、アイドル性の鬼だなって思いました!大好き!
どことなくアメリカンな雰囲気のサウンドと歌詞は軽快な可愛いポップスってイメージだったけど、大音量で聞くとベースもギターもえぐい動き方で面白かった。アイドル歌謡で片付けるのもったいない。どのジャンルになるかわからんけど(ロックンロールかな?)あのキャラクターを持ったチェッカーズにしか出せない音。


中盤で闇みたいな曲最近かけてなかったからかけるね、みたいな流れで聞いたRolling my stone、1番格好良いと思いました。藤井郁弥って基本愛に溢れてるのに退廃的な歌書いたら気だるさとうつむき加減を美しく表現出来る人。でも決して絶望はさせないですよね。素晴らしい。100vのペンギンなんか初めて聞いたとき背筋が冷たくなるぐらい感動したんですけど、本当にこの人の表現の幅は研究されるべき。誰か研究して私に読ませてください…(The他力本願)

初めて聞いた時演奏うますぎてドン引き(褒め言葉)してしまった後期の名曲たちも大音量で聞くとまた素晴らしかった。ボーカリスト藤井郁弥の主旋律の美しさ、凛とした雰囲気とグラマラスさの融合は流石。
コーラスもすごく絶品で、サイドボーカル2人ってめちゃくちゃ贅沢。楽器隊含めてもたった7人でやってるはずなのに厚みとハーモニーがたまらない。みんな声質違うのに重なると綺麗なんだよね。
後期ってアシッドジャズぽい、機械的な(ゆらぎがない正確な)ビートの曲を生バンドで(ゆらぎのある音で)やったのが最高オブ最高なんだと思うんですけど、改めてドラムとベースのキメるとこで絶対キメてくれる感じは痺れました。私チェッカーズリアルタイム世代だったら絶対ユージさん推しだったと思う。''唯一のb型ほのぼのお兄さん''なのにゴリッゴリのベースなのずるい。好きです!そこに艶やかなサックスのせてるんですよ。藤井兄弟、タイプが違う色気があるので最強。
あと享さんの生ギター聞けて嬉しかった。あんまりギターソロのイメージがない人だったのでカッティング中心の''バンドマン''としてのギターかなって思ってたけど全然そんなこと無かった。中々太い音でロックでした。
チェッカーズのライブ映像見る度、なんでみんなこんな盛り上がって踊ってんだろ~?バブルだからかなーって思ってたんですけど(失礼)、チェッカーズは踊りたくなるバンドだなって思いました。何事にも理由がありますね…
リマスタリングしたライブ音源にライナーノーツ(享さんに書いて欲しい)入れて発売していただきたい~~~。


最後に、享さんが「チェッカーズのリーダーとして今年もよろしくお願いします!」って仰っていて、それが何よりも最高でした。元チェッカーズじゃなくてずっとチェッカーズなんだって感動しました。チェッカーズは好きって人がいる限りずっと現役のバンドなんだと思う。
とにかく素晴らしいイベントでした。享さん 、声掛けてくださった方々、オススメしてくださったTwitterの皆さん、本当にありがとうございました。

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余談ですが私の父、享さんと高校の同級生でして(面識はないと思うけど、生徒会室で見たことあるらしい。)、イベント終了後少しだけ享さんとお話させて頂いた時にそれをお伝えしたのですが、享さんの卒業アルバム見たことあります、、、みたいなキモオタ発言してしまって…今考えたらめちゃくちゃ恥ずかしい笑 ごめんなさい…!もっとまともなこと言うべきでした....😭😭
そんな私にも気さくに対応してくださった享さんめちゃくちゃ素敵な方だったなあ。

藤井フミヤさんのカウントダウンライブに行った話

はや2週間がたとうとしていますが、2018年12月31日から2019年1月1日にかけて行われた藤井フミヤカウントダウンライブ'' LAST COUNTDOWN PARTY 2018-2019''に参戦してきました。結論から言うと本当に凄いライブだった。もう一回、いやあと15回は見たいしお金払ってもいいレベルでした。むしろ払わせて下さい。


私が藤井フミヤさんにハマったのは2018年の35周年記念ライブツアー35years of love
に参戦して以降なのでファン歴2ヶ月ちょっとの超絶にわかファンなのですが本当に楽しかった。言うほど多くないけど私が今まで行った全てのアーティストのライブの中で1番素晴らしいライブでした。

詳細なレポートはきっとずっとファンですって方がたくさん書いてくださっているはずなので(あと楽しすぎて夢見心地で覚えてないのが本音)、私から見た今回のCDLの楽しかった・興味深かった点を書きたいと思います。

藤井フミヤ、武道館のセンターステージ似合いすぎ問題

私は二階席のx列(最後列)から見ていたのですが、ずーーっとセンターステージに釘付けでした。フミヤさんって決して大きくはない人だけどオーラがあるのか決して目を離せないんですよね。動作も細かいんだけど一つ一つが歌の世界の表現になってて引き込まれます。声と表現で満員のオーディエンスの視線を操るフミヤさんはまじで魔法使い。素敵。あと武道館はチェッカーズ時代から凄く大事な場所として扱われてきたと思うんですが、チェッカーズのラストライブで演奏してた曲を聞けた時は鳥肌でした。35年分の歴史を背負った背中の美しさ。
ご存知の通り武道館は360度客席なのであそこにいるみーんながステージを見てる状態という、想像しただけで怖い😱感じだけどフミヤさんめちゃくちゃ楽しそうでした。途中でどっちが正面かわかんない~って仰ってたのもご愛嬌。かわいい。


②セットリストが藤井フミヤのいい所取り

昨年のライブでチェッカーズも含めたら500曲ぐらいあると仰っていてそこから選曲するのってかなり苦労すると思うのですが今回のセットリスト、私みたいな新規超にわかファンもある程度のコアファンも楽しめたのでは~と思います。CDLの2週間前まで普通にツアーやってたのにあんまり曲被ってなかったの、結構凄くない?
今回照明が曲の世界観とすごくマッチしていてすこぶるかっこ良かった!たぶんああいうのプログラミングするの1日2日じゃ出来ないと思うので相当前から考えてたんだろうなあ。
昨年版(CDL2017-2018)は割とチェッカーズ時代の曲が多かったけど今年はソロの方が気持ち多かった気がする。バラードもロックもなんでもありかつなんでも最高のアレンジでした。にしても名曲多い。個人的には年明けてから後半の明るいロックナンバー畳み掛けメドレーっぽいのがたまらんかった。藤井フミヤってバラードの名手みたいなとこあるけどロック歌わせたら最高にアゲてくれるイカした人ですよね(変な日本語でごめんなさい!)

③照明の宇宙

今回1番驚いた部分かも。LEDバッジみたいなグッズがあって(私は買わなかったです)、中々激しいひかり方だったので少しえ.... って思ってたのですが笑、客電が消えた瞬間色とりどりのライトが宝石のように輝いてる光景を見た時、まだフミヤさんの声聞いてないのにチケット買ってよかった!って本気で思いました。
正直、光り物って言うとアイドルが使うペンライトのイメージしかなかったのであんまりいい印象がなかったんです笑(グループアイドルがグループカラーとして1色使うのはいいけどメンバーカラーとかで複数色売ってると誰が人気あって誰が人気ないのかひと目でわかって残酷だなあって思っちゃうんですよね…心配性だから、、あとリズム感ないから一緒にペンラ振るの無理です)
フミヤさんソロなのに何色も使うの…?って思ってたけど、客電消えた瞬間に納得。この光景をステージに近い遠い関係なく味わえるように計算されてたんだ!って感激でした。チェッカーズの頃からwhite partyとか客席を巻き込みつつ、でも必要以上の束縛をしないで参加してる感を味あわせてくれる演出やっていらっしゃたのはダテじゃないと思いました。次回ライブ行く時は光り物買うね!(宣言)

あとレーザー光線?ムービングライト?なんて言うのかよくわからんけどいわゆる一般的なステージと客席を照らすライトがめちゃくちゃ綺麗でした。ミセスマーメイドの時はステージが海だったし映画みたいにの時は本当に映画みたいな照明の当て方で、2018年の技術ってここまで進んでるのか!って思いました。未来感半端ねえ。35years of loveの時も思ったけど武道館で見ると余計技術の高さが伺える。
実は夕方グッズのtシャツ(復刻版FTシャツ思わず買っちゃいました~)買いに行った時リハーサルの声が漏れていたしMCでもバタついててごめんねみたいな感じだったのですがそれでもあのクオリティ。スタッフさん凄いしその演出を理解して(もしくはカンとかセンスで解って)歌う藤井フミヤさんも素晴らしかったです。

藤井フミヤ、いつまでも歌上手い

今更言う必要もないんですが歌上手いです。大事なことだからしつこく言うけど日本でも有数のうまさです。しかも全然キー変わらんってなんなん?歌の妖精さんかなって思いました。(身体が軽そうだからね!)
流石にチェッカーズ時代の映像見ると微妙に歌い方違うんですが(若い頃はパワーで押してる感じでまた良いです) 今が1番お上手だと思う。Twitterで色々言ってたら優しいファンの方が教えてくださったのですが、オーケストラライブ以降ご自身で上手くなりたい!ってお思いになって努力されているそうな。凄くない?あの声質とリズム感(藤井フミヤのリズム感はhelloのrapパート聞いた時度肝を抜かれました…)と声量持ってたらもういいやってなりそうじゃないですか。ていうか私だったらなります。なのにまだ努力しようと思ってるんですよ。人間出来すぎてもう…なんかフミヤさん見てるとこんなlazyなファンでごめんね…私ももっと頑張るねって気持ちになります。
数年前?数十年前?はキー下げて歌ってた時期もあるってちらっと耳にしたのですがほとんど変わらずというかむしろ年々上手くなってるのはファンタジーの域です。後半盛り上がってる曲の中で走って歌ってたんだけど全くぶれてなかったのは流石に冗談かと思って放心状態で見てました…なにあれ凄い。

⑤華麗なるF-BLOOD

今回サックスとギターで弟の尚之さんがいらっしゃったのですが改めて凄い兄弟だなあと実感。尚之さんめちゃくちゃ年上だけどなおちゃんって呼びたくなるチャーミングさがあって、それでいて楽器が上手い。声質あんまり似ていないけど(から?)相性すごくいいですよね....名曲、long roadは泣けました。
あと意図せぬ形で息子さんの藤井アナ登場したのめちゃくちゃ可愛かった。世界一腰が低いご子息でした!礼儀正しい中にバラエティのノリが分かってる面白さがあってとてもほのぼのしました。私服オシャレだったなあ。いつか音楽番組やって欲しい。フジテレビならLove musicのアシスタントとかかな?どっちかと言うと往年のうたばんとか日テレ深夜の音楽バラエティ系のノリが得意そうだけどね。
藤井家が日本のエンタメ界にいてくれてよかった !

⑥バルーンとナショナルアンセム、紙飛行機の滝

カウントダウンライブらしく年を越す瞬間に色々やるのが楽しかった~!年内最後の演奏曲Go the distance終了時ですでに11時57分ぐらい?でステージ客席もわたわたした感じが微笑ましかったです。フミヤさんあれだけ歌っといてひょいひょい2個ぐらいバルーン膨らませていて流石でした。私は腕時計を忘れるという痛恨のミスを犯していたので年越しのタイミングよくわからなかったんですが笑、紅白のバルーンが飛ぶ様子は本当に綺麗でした。
そのあと?国旗に敬意を表して国歌を歌うんですけど、国歌いい曲だなあって思いました。なんてったってボーカル藤井フミヤだからね!でも歌手のポップなライブで国歌を歌うって1歩間違えればとんでもない事態になりかねないと思いますが、そんな事全くなかったです。有難い気持ちになりつつ、社会人として、日本人としてちゃんとお正月を迎えようという気持ちになりました。硬過ぎず柔らかすぎずなフミヤさんだからできること。
あとラスト近くで紙飛行機という曲に合わせて飛ばす紙飛行機!てっきりラスサビとかで1人1個飛ばすのかと思ってたんですがあれ演奏してる間ずっと飛ぶんですね笑 フミヤさんからのプレゼントとして?1人2枚紙配られていたのに加えて、皆さん思い思いのおしゃれな紙で折った紙飛行機も飛ばしていて鮮やかでした。いい一年になりそう。


藤井フミヤファン みんないいひと

これは改めてどっかで文章化したいんですが藤井フミヤファンの人なんかみんな仲間~!って感じがあってすごく素敵。

グッズを買った後に入口の看板で写真を取っていたら近くにいた方にお写真お願いしていいですか?って言われたのですが関西方面の言葉の方でした。年末年始の忙しい時期に遠くから来られてるんだ~って感動しておりました…!ちらほら「もうあのファイナルから25年ですよねー」って声も聞こえたりなんかして、ずーーっとフミヤさんファンって方たくさんいるんだと思う。フミヤさん 、にわかファンが言うのもあれだけど結構音楽性幅広いので好みの音楽は人それぞれだと思うけど、ずっとひきつけたまま離さないのすごいことだと思います。

ライブでもお隣の席の方が話しかけてくださって、乾杯もしてくださってとっても嬉しかったです!

長いキャリアがあるアーティストだと昔から見てる人の方が凄いみたいな風潮生まれがちだと思うのですが(仕方ないことだし悪いことでは無いのですが新規からするとハードルが高い💧)フミヤさんファンはwelcomeしてくれる方が本当に多くて!びっくりしました。コミュニティも全然閉鎖的じゃなくて、新しい人とかライトなファンにもレスポンスしてくださる上にオススメのアルバムまで教えてくださるという神対応。その節はありがとうございました。
いつかファンの方と藤井フミヤひたすらかわいい/格好良いって言うだけの会してみたい。語れるように勉強します…

というわけで、新年一発目にして最高のライブに参戦できて本当に幸せでした!藤井フミヤさん、スタッフの皆さん、チケット買うのに背中を押してくださったファンの皆さんありがとうございました!

オリンピックに伴う改修の関係で今回がラストというお話もありましたが、ぜひぜひまたやって欲しいです!どこに言えば良いかわかんないんですけど笑ファンクラブ入って投書すればいいのかな…?
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ていうかメディア露出そんなにあるわけじゃないのに真冬の1番寒くて忙しくて交通費高い年末年始の武道館公演満員にできるってすごくない?それだけ武道館で藤井フミヤ見たいって人がいるってことですよね。来年再来年は無理だとしてもまたいつか一緒に遊びたいな!