私向けリクエストアワー

思い出とか感想とか twitter:@genjipie0923

2019年のふりかえり!(ただの思い出話)

2019年は音楽的にたくさんいい思い出ができた1年でした。忘れないうちに書き留めておこうと思います。完全に備忘録なので素直に書こうと思う。

今年は学生生活最後の年でもあったので、大学生の余暇の多さを謳歌させてもらった日々でした笑 就職先の特性上、毎週末ライブ!みたいなことはほぼ不可能だし遠征はかなり厳しくなりそうな予感はしているので、行けるライブは全部いくことを目標にお金を湯水のごとく使いました。アルバイト代のほとんどをつぎ込んで私にしては珍しく会場にたくさん足を運んだ(当社比)ので、今までの人生で一番充実した音楽ライフを送れたと思います。印象に残ったライブの感想を改めて書いておく。何年後かに見返すつもり。

藤井フミヤ日本武道館LAST COUNTDOWN PARTY2018-2019
天下の日本武道館で、天下のボーカリスト藤井フミヤのライブを見るという貴重な体験。あまりにも最高すぎて、今後私の人生の武道館はすべて藤井フミヤ様にささげることを決意したライブでした(つまりは藤井フミヤ以外の武道館ライブは行かないという無駄な決意)。
カウントダウンって何かしら頑張ってきた一年に対する究極のご褒美であって、難しいこと考えずに楽しもうよってスタンスで臨むイベントなのだと思いますが、ずっとこのボーカルの人はなんて素晴らしいのだろう、と考え続けていた気がします。この日の武道館は年末のご褒美としてのイベントでもあり、極上の歌声を浴びる最高のコンサートホールでした。
 照明がきれいだったのがすごく印象的で、フミヤさんのボーカルも相まって、なんか映画みたいだった。絵になるアーティストってこういうひとなんだ!って、キャリアの長さの威力を見せてもらった感じ。なんだか別にいいことしたわけじゃないけど今年はいい1年になりそうだなーと思ったライブでした。カウントダウンまたやっていただきたいな。仕事の休みもぎ取ってでも行く笑。


☆a-bra:z関連
いわゆるミニサミというもの。トータル2回行ったんだっけ。なかなか興味深くて、面白いライブでした。
アブラ―ズって、SNSの使い方とかライブのプロモーションとか、あ、そんな感じなの?ってすごく不思議に思うひとたちだったのですけれど、ミニサミに行ったらすごく納得させられました。まさに目の前にいる人を楽しませつつ、演奏者も楽しむという音楽のピュアなありかたがなんとも心地よかった。こんなに純粋に音楽をやっている人たちを見たのは初めてだったかもしれない。そういう意味で、アブラ―ズの存在は衝撃的だったしある意味理想でもあるよなぁとか思いました。私は結局売れ線が好きなので、レコード会社の戦略とかプロモーションのやり方とかいわゆる産業としての音楽の構造に関するお話を聞くのが好きなのですけれど、ミュージシャンのひとたちの原点ってもっと純粋できれいなものなんだろうなぁとは思う。流通の過程でいろいろな添加物がついてくるわけだけど(そしてその過程を経なければ私はたいてい出会えないので添加物も含めて音楽だと思ってきた)、ライブに行けばそんなことないんだなぁって、音楽を生で聞くことの良さを味わったアーティストでした。
ってちょっと頭固く書いてみたけど、現実は2時間めっちゃ笑わせていただいただけの時間でした笑 音楽好きなおにーさんたちが適当に(誉め言葉)しゃべって適当に(誉め言葉)演奏してるだけなんだけどあんなに格好いいのは反則なのでは。尚ちゃんも享さんもゆーじさんもリズム感が抜群に素晴らしいので自然と生まれるグルーヴが癖になる。サミットのほうはまだ観ていないので、ゆーじさんのベースを体験するためにも絶対に観に行きたいと思います。

松田聖子Pre 40th Anniversary Seiko Matsuda Concert Tour 2019 "Seiko's Singles Collection"

聖子ちゃん!可愛かった!!!!!
今回は夢のシングルコレクション!シングル以外も名曲が溢れる永遠のアイドルなんだけど、やっぱりシングルは強い。全然世代じゃないのに全部聞いたことあるじゃん!って思いました。聖子ちゃんのコンサートは毎回衣装がとっても可愛くて、乙女の夢!って感じがたまらない𓅪エンターテイメントとしてとても魅力的なコンサートでした。でもなんと言ってもやっぱり聖子ちゃんは声が素晴らしい。モッキンバードみたいなふわふわした名曲を現実に変えられる声は聖子ちゃんだけだと思う。曲も歌詞も本当に素晴らしくて歌謡曲の到達点!って言われても首をただ縦に振るだけなんだけど、聖子ちゃんがあの声で歌い続けてくれてるのがなによりも永遠の魅力だよ!
お母さんと見にいけたのも良かったです。あんまり音楽のコアなお話を親子間でしないのだけどライブ終わりに聖子ちゃん可愛いよねぇってずっと喋ってたのは何十年かしたら本当にいい思い出になるんだろうなぁ。
あとフミヤさんも同じ62年生まれの方なのですが、聖子ちゃんはライブでお歳のお話とかほとんどないんだけどフミヤさんはもう俺も若くないからって結構いう(けどファンは藤井フミヤが異常な若さを内包していることに全員気づいている)違いとか興味深いです。どっちも永遠のアイドルで一流のシンガーですね!

藤井フミヤ35周年CONCERT TOUR十音楽団
 結局3回観にいって、3回とも放心状態になった伝説のライブ。1回目の公演(大宮公演)が2019年のベストライブでした。大宮の会場、駅から徒歩10分ぐらいなのに、放心状態になりすぎて30分ぐらいかけて駅まで行ったのも忘れられない思い出です。感動して動けないことってあるんだね。
私が知っている中で、最も優れたライブといえばglobeのRelation tour(1999年)とChage and Askaのalive in live(2007年)の二つだったわけですけど、十音楽団を見た感動はこの二つをあっさりと越えてしまった。藤井フミヤというひとは本当に素晴らしい表現者だなと思いました。だいぶ抑えめにかいた感想があっさりと一万字ぐらいになった(自分の卒業論文よりはるかに楽しかった)のはさすがに笑った。
改めて、藤井フミヤの声は天性の歌声だと思う。ボーカリストには、感情をうまく伝えるひと、言葉をうまく伝えるひと、とか、あとこの人は声量がすごいとかリズム感がすごいとかいろいろカテゴリーや特徴があると思うけれど、藤井フミヤのカテゴリーや特徴ってなんだろう?って考えたときに答えを出すのがすごく難しい。なぜならどの要素も大変すばらしいから。フミヤさんの声ってわかりやすいけど掴みづらい本当に素晴らしい声だと思います。しいて言うなら声の質の持つあでやかな色気は特筆すべきかな、と思うけど、色気もめちゃくちゃ複雑なんだよね。80年代から一貫してセックス・シンボルとして解釈されうる声が維持されている点はJPOP史でも(もしかしたら世界的にも)大変貴重な存在かもしれない。そもそも声だけでシンボルになれるってだけでため息が出るほど素晴らしいのですけど。ただ、そういう声に色気がある云々じゃ収まる話じゃないのが藤井フミヤのすごさ。特殊な声質ゆえになに歌っても正解な気もするけど、例えばいのちの根源とかひたすらに考えて信じるしかない世界へと導くこともできるし、手を伸ばせばそこにあるような恋愛の世界に誘うこともできるし、という魅惑の表現力への挑戦状みたいなステージが十音楽団だったのだと思います。見れてよかった!あとフミヤさんってセルフプロデューサーとして本当に一流。藤井フミヤの魅力を一番わかっているのは、藤井フミヤさんなんだなーと思います。“藤井フミヤが語る藤井フミヤというコンテンツ“みたいなインタビューさせてほしい。私はどっちかというとちょっとーー!大丈夫!?ってなるタイプの子を推したいオタクなんですけど、フミヤさんはわー!ついていきます!ってなる感じね。
今までこの人はライブアーティスト!って言われてきたひとの音楽も多少聞いたけれど、藤井フミヤほど、生で聞くことに喜びを感じたひとっていなかったなぁ。CDじゃ、魅力を伝えきれないって感じ。CDも素晴らしいのですけれど、ライブがそれを超えすぎている!っていう笑。もしちょっと興味あるんだけどって人いたら今すぐチケットとって見に行ったほうがいいよ!って言いたくなる気持ちすごくわかる。フミヤさんファンの新規さんいらっしゃい感がすごいのはめちゃ納得できます。残念ながら冬のライブハウスツアーは見れなかったのだけどシンフォニックは行くので今から楽しみです。
今年出たアルバム『フジイロック』、今年リリースの新譜ではダントツで聞いたので2019年を象徴するアルバムになりました。全体的には私が普段聞く音楽の中で一番若い音を出してるの藤井フミヤじゃね?って思ったんですが、何度も聞くとその熟成具合に驚く作品。
一番好きなのはTokyo City Night。2010年代の(2010年代も今日で終わりかー!)東京の、洗練された街並みの裏に紛れている寂しさと愛情とロマンスが藤井フミヤの声によって明るみに出されていく感じがなんとも。こういうのCMで使ったらおもしろいのでは。あとTOKYO CONNECTION(1987年)が80sの混沌と熱狂の中にあるコネクションを描いているのと対照的でなのも面白い。そしてまだこの街にはロマンスが眠っているという密かな喜びを見つけ出す、藤井フミヤさんのライターとしての眼の美しさに私はこれからも夢を見るんだと思う。次のアルバムも楽しみにしています。

☆globe generation season2 GLOBISM
今年一番うれしかったライブはずば抜けてこれです。私の今年の音楽生活はこのライブのためだけにあった、といっても何にも後悔はない。
globeは私の好きな音楽のツボをすべて抑えてくれている人たちで、おそらく一生聞き続けるアーティストの一つなのですが、全くリアルタイムで追えなかったひとたちでもある。なんだかglobeを取り巻くいろいろなことに関して、神様はいじわるだなぁって何度も思ったけどまぁそういう、ゆがんだ構造と痛みこそglobeの輝きであったりして、めちゃくちゃ複雑なとこも魅力の一つだと思う。何があろうとglobeへの気持ちが小さくなるなんてことは絶対にないけど、ライブは、あったほうが全然いい!って心の底から思いました笑。
 グロジェネのいいとこは、MARCさんの歌が聞けるとこと、生演奏なとこと、どの曲もリミックスが最高に格好いいところ!2019年のglobeの音だ!って本当に本当にうれしかった。
 私はMARCさんこそがglobeの本体だと思っているんですけど笑、globeがglobeであり続けられるのはMARCさんがいてくれるからで、精神的にも音楽的にもglobeの中心ってMARCの声なんじゃないかな、といつも思います。小室先生は結構のちのインタビューでプロデュースワークの最高傑作はKEIKOちゃんって仰っていた印象だけど、MARCの声を発掘したことが一番の功績だと私は思ってるって会ったらいうつもりでいる笑笑 私の見解はどうでもいいとして、グロジェネのMARCさん、本当に本当に最高でした!一曲目がFeel Like danceだったんですけど(というかセトリglobeのベストアルバムだった)、冒頭のLet you know that we’re the best!という最強のフレーズを聞いたとき、私はずっと死ぬほど恋焦がれてきたglobeのライブにいるんだ!ってこれ以上ない幸せを感じました。MARCさんの声って本当に独特で、母国語が日本語だったら絶対に出ない響きなんだよね。ちょっと吐息交じりのアンニュイなんだけど色っぽくなりすぎず、ビートを切り開いていける声!KEIKOちゃんとTKの声の相性の良さもJPOPの歴史に残る尊さだけど、そこにMARCさんの声が入ると、TKの声も第3のボーカルになるというか(コーラスじゃなくて)、あの二人を輝かせることができたのはMARCさんの存在があったからこそだと思います!globe is the best!
あと初期(だいたいRelationまで?)のglobeは大枠の歌詞を小室先生が書いて間のラップパートをMARCが埋めるパターンで曲をつくってきたわけだけど、小室先生とMARCって共同制作者として最も近いところにいたというか、一番同じ世界を見ることができる言葉を選べるふたりだったと思う。後期はまたちょっと違う魅力があるのでまたそれはいずれ書くとして、今回の初期のヒット曲がたくさん詰め込まれたグロジェネの曲を聴いてMARC&TKのリリックのすばらしさを改めて味わいました。globeは全部が最高傑作。
生で見たMARCはこんな人が実在しているのか….とため息が出るぐらいイケメンだった。今でもあれは漫画の国のひとだったんだろうなっておもうぐらい夢見心地なかっこよさでした!大好き!関西の某globe関連のイベント行ったときニアミスでMARCさんにお会いできなかったので2020年の目標はMARCさんに会うことにします。
 KEIKOちゃんは私が知りうる限り、一番幸せそうに音楽を奏でるボーカリスト。高音でも細くならないかつ低音も響かせられる唯一無二のボーカルは、globeの永遠なるアイコン。globeって鬼のように難しい曲をヒット曲にしてしまっていたとんでもないユニットだったなぁって、ライブで改めて思ったのですが、小室先生を始めとしてあんなに難解で複雑な楽曲を作り続けられたのもすべてはKEIKOちゃんならってみんな思ってたからなんだろうなぁ。グロジェネでI’m still alone聞いたときは本当に感動しました。すごく寂しい歌詞だけど(マークの歌詞はとても良い)、どこかに絶対希望がある強さがあって、それだけで涙が出ちゃう。一生好きです。元気にしてるかな。社会人になったら臼杵行こうと思います!
 私は小室哲哉先生の音を大変好んで聞いてきた人間だけど、小室先生の作った音を大音量かつ生音で聞くという体験は実はグロジェネが初めてでした。なんて魅力的な音なのだろう、ってちょっと泣けた。リズムセクションの入れ方と頻発する小室刻み、シンセの忘れられないリフ、どこをどう切り取っても最高で、小室哲哉とおなじ世界線に生まれてよかったー!って思いました。私はモンペになりたいタイプのオタクだから小室先生はいろんな意味で究極の推しだし(こむろせんせいかわいい!)、キャラクターとしてもすごく魅力的な方だとずっと思っているのですが、何よりもこの人は音楽を導いて、音楽に導かれて生きてきた人なんだと思うし私もその音楽に心底魅せられて大好きになったんだと再認識しました。今も世界のどこかで、小室先生のことを心底想ってくれている人のそばで音楽のこと好きでいてくれたら、ファンとしては一番幸せだと思う。だからおいしいもの食べてゆっくり寝て幸せな日々を送っていてね!
 そういえば?、私の生まれた週のオリコンシングルチャート1位がglobeの曲だってことをここ最近知りました。私は一般的なglobeジェネレーションとはちょっと違う年代なんだけど、こういう世代にもglobeしっかり響いてるよ!ってのは書いておきたい。グロジェネseason3楽しみにしてます!
スピッツJamboree Tour 2019-2020 MIKKE
 気が付けばベルゲン会員になって10年もたってしまった(!)のでそりゃ私も歳をとるよね、と思ったのですが笑、スピッツは本気で毎年若返っておられるのでは?と思いました。今回のツアーも相変わらず最高でした。最近シンセの打ち込み系の音楽をよく聞くんだけど、やっぱり!生の!重たいドラムと!動き回るベースが!恋しい!!ってなるのは確実にスピッツのせいだと思う。スピッツのリズム隊ひいき目じゃなく日本一だと思っている。1年ぶりに観た田村さん、こんなに動いてたっけ??って思ったぐらいには動いてらっしゃってとても良かった。またライブ行きたい。

あと音楽関連で覚えておきたいやつ。
spotify導入した
 昔聞いていた曲ちょっと聞きたいって時に便利かなーと思ってはじめてみたらほんとにやめられなくなった。やっぱり敷居がぐっと低くなったので音楽の幅も広がった気がする。むかーしハードロックの名盤200選みたいなの(BURRN!で2005年あたりに特集されてたやつ)全部集めようとして秒であきらめたのだけどそういうのサブスクだったら余裕でクリアできるって本当に衝撃的ですよね。特に何となく知ってるけどちゃんと聞いてなかったやつをちゃんと聞けるのが大きい。
CD買う量は減ってしまうかなと思ったけど、現状私がいる環境ではWalkmanで聞くのが一番音が良いので結局サブスクで気になった音楽はCDを買うようにしているのでむしろCD買うようになった笑。タワレコ最高だぜ!
ハイレゾデビューした
これもついに誘惑に負けてしまったもの。ずっと気になっていたんだけれど、私の使ってるイヤホンやっすいやつじゃん、てことでスルーしてきたのですが、moraの冬のハイレゾプライスオフの中にglobeが入っていたのでつい買ってしまった。30曲入りのベストアルバムがたったの1620円という驚愕の安さ。普通のCDだとしても30曲3000円は相当お安いのにハイレゾverがほぼ半額で買えるとかもうCDショップ行く意味って何なんだろうね?ってさすがに思った。
聞いてみた感想としては、すごく細かい音まで聞こえて気持ち悪さすら感じるぐらいだった。ハイレゾ、すごくいい。まぁ結局のところやっすいイヤホンを使い続けているので、本当にハイレゾをそのまま再生できているかは謎なのですけれど、安いイヤホンでも正直おおおなんかちがう!と思うぐらいにはいい音に聞こえるので良しとする。
一番感動したのはPerfume of loveにおける小室哲哉先生のコーラス。4枚目までのglobeって実質ボーカル3人のユニットじゃんみたいなとこあるけどこの曲のコーラスはとりわけ絶品。小室先生って声が細い?(独特だけどあんまり声量がない雰囲気)から相当重ねられておられるのでその重ねられる前の音源の質感が感じられたのが一番の収穫だったと思う。またいろんな音源ダウンロードしたい。
☆今年一番聞いたアルバム
Spotifyが算出してくれた(便利!)のによるとglobeの『Outernet』でした!2000年入って以降の小室哲哉先生は本当に神様の使者みたいな音作ってたなぁって感動しかないです。最近はdeep JAZZ globeとかRemodeシリーズも好き。globe一生大好きだよー!

というわけで、藤井フミヤとglobeと小室先生に夢中だった一年でした!振り返ってみれば例年と変わらない気もするけど、楽しかったのでよし。来年はどんな音楽に出会えるか今から楽しみです。
卒業までにチェッカーズのこといろいろ書けたらいいなぁ、というかちゃんとまとめたいなと思っているのでそこらへんも楽しみです。